2011年12月24日土曜日

もし、いま、正社員なら

久しぶりに「これから仕事と育児を考える人」向けのエントリーです。

以前、「これから仕事と育児の両立を考えようとする人には、どのようなスタイルで働きたいか、考えて欲しい」ということを書きました。

そのため、もしかしたら先日の主張と相反するものに見えるかもしれませんが、誤解を恐れずあえて書きます。

もし今、正社員であるなら、将来的にどうなとうとも、妊娠&出産フェーズにおいては、やはり手厚く守られた正社員でいることが最もスムーズなのではないかなと思っています。

というのも、いったん退職したり、派遣契約終了に伴って職場を離れたりすると、出産後に職場復帰することは簡単ではない、という残念な現実があるためです。

仕事が決まらないと保育園に入れない、保育園に入れないと仕事を探す時間も取れない、という「ニワトリが先か、タマゴが先か」のループにハマってしまい、不本意ながら再就職を断念したという話はよく聞くことです。

また、女性が働き続けることに理解ある職場で、早いうちから働いていれば、いずれ出産となったときにも、スムーズに制度などを利用できますし、積み上げた実績がゼロになることもないでしょう。

出産前と同じペースで仕事をすることを難しいと感じたとしても、今は「三歳未満の子供を養育する人に時短勤務を認める」ことが法律で定められていますので、正社員の身分のまま、仕事量を少し落とすことも制度上は可能です(もちろん、この制度を利用しやすい環境かどうかは、別の課題として残りますが…)。

いま正社員で、子供が生まれたらパートや派遣に切り替えて、仕事量を落としたいと考えている方にも、妊娠&出産フェーズ、また子供がごく小さいうちは、正社員に与えらている権利と制度をうまく活用して正社員のまま、がんばって欲しいと思います。

派遣やパートに切り替えることは、いつでもできますが、いちど正社員というポストを手放してしまったら、再び手にすることは簡単なことではありませんから…。

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