2014年8月25日月曜日

戦略的思考と子供の教育

子供が赤ちゃんのうちは、親としての最重要課題は、

・身の安全を確保する
・身のまわりのことを一人でできるようになるまで、介助する
・衣食住を提供する

といった、物理的な面でのお世話がメインですが、就学を視野にいれる年頃になると新たな重要課題が追加されます。
それが「教育」です。

(注:胎教や幼児教育など、もっと早期から子供の教育に取り組む方もおられるとは思いますが、本稿では「教育を意識する一般的な時期」として、就学前を目安としています)


ひとりの人間を育てる「育児」において、「教育」は文字通り中核。

・どのような人に育って欲しいか?
・そのためには、どのような資質が必要か?
・その資質を身につけるために、なにをすべきか?
・どのような環境を整える必要があるのか?
・人として備えてほしい「哲学」は何か?

など、親として考え、導き、また親自らも実践すべく努力してゆくことは、たくさんあります。

そして、お気づきの通り、子供の教育を考えるには、戦略的思考が不可欠です。

・「どのような人に育って欲しいか?」という目的を明確化し、
・「目的を達成するために、何が必要か?」という手段を定義し、
・「必要なものを習得・獲得するために、どのような選択肢があり得るか?」を考え、選び、実行してゆくのですから。


さらに言えば、
「すべてにおいて完璧」
「文句なし」
「これ以外には考えられない!」
という選択肢は、滅多に存在しないもの。

その一長一短ある選択肢の中から、
「子供にとっての最適解は何か?」
「この選択肢を選ぶことによって、他の家族にマイナスの影響が及ぶことはないか?」
等を真剣に考えて、ハラを決めて選び、実行・実践してゆく、真剣勝負なのです。


念のため、誤解のないように述べておきたいのですが、子供の人生は子供のものであることは言うまでもありません。
親が引いたレールの上を歩かせよう、なんてことも、微塵も思っておりません。

だからと言って、無垢で真っ白で世間を何も知らない子供を、「勝手に伸びろ」と放任し、成長するがままに任せては、雑草が伸び放題、手入れをしない空き地同然の体になってしまうのではないでしょうか。

ですから、人として身につけて欲しいと思うことは、親が責任をもって躾けるべきであることは言うまでもなく、子供の可能性を広げるための環境を整え、選択肢を提示することも必要だと考えるのです。

■少し話が逸れましたが、本稿で言いた
かったことは、
「いい学校に入って、いい会社に入れば
人生安泰。だから学校でいい成績を取り
続けるために、塾通いをして、一問一答
形式のテストに強くなる」というモデルは
もはや崩壊したので、
これからの子供に必要な教育を考えるには
広い視野を持ち、先見性を磨き、考え抜く
ことが必要不可欠。

だからこそ、働くお母さんには、
「仕事をしているから、子供のことを
 きちんと見れていないのでは?」
という偏見に負けることなく、自信を
もってお子さんの教育にあたり、社会と
接する中で培った戦略的思考や先見性を
教育戦略にぜひ活用していただきたいな、
ということなのです。


*いつも応援ありがとうございます!

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