2012年9月9日日曜日

プリキュアに学ぶマーケティング

毎度毎度、日曜日はプリキュアの話題で恐縮です。ご関心のない方は、どうぞスキップしてくださいね。

先日、「ビジネス目線で見るプリキュア」「ビジネス目線で見るプリキュア2」と題して、

・2011年度プリキュア関連グッズ売上は、115億円(バンダイナムコHD 2011年度通期決算より
・ターゲット層である3-9歳女児ひとり当たりの消費額は3100円

という試算をしました。

現在放送中の「スマイル・プリキュア」では、変身するとき「スマイルパクト」というコンパクトを使用していますが、こちらが定価3,675円(Amazon価格 2,245円)ですから、この「スマイルパクト」をターゲット層の全員がひとつ買ってくれれば、売上目標達成!となります。

が、ご承知のとおり、現実はそんなにうまくは行きません。

姉妹であれば、ふたりでひとつ、と共有することになるでしょうし、経済的な理由からグッズ購入が困難な家庭も、当然あるでしょう。そもそも、プリキュアにそんなに興味を示さない子も、中にはいるかもしれません。

といったことを考慮すると、やはり「グッズは多く買ってもらうに越したことはない」となるわけです。

その結果こんなにたくさんのプリキュア関連グッズがリリースされ、映画も制作され、旧作も再放送され、当然のことながら旧作のCM中には、現シリーズのグッズCMがガンガン流れる、という構成になるのですね。

そして、主人公たちが普通の中学生からプリキュアに変身するときには、前述の「スマイルパクト」というグッズを用いますし、変身後パワーアップするときには、やはり「プリンセスキャンドル」というグッズを用いるわけです。

グッズは当然おもちゃとして展開されます。真似っ子遊びの中心になる「変身」に使われるグッズであれば、売れ筋になることは間違いないですし、コケる心配が少ない「カタイ」商品であることには違いないですから。

実際、この「スマイルパクト」は、「日本おもちゃ大賞2012」の「ガールズ・トイ部門」で、一位にあたる「大賞」を受賞しています。

また、「スマイルパクト」は、「キュアデコル」というパーツをはめて使うことになっていいます。世界を救うためには、敵に奪われた「キュアデコル」を全て回収しなくてはならない、というストーリーであるため、作中には多種多様な「キュアデコル」が登場します。そしてもちろん、この「キュアデコル」もグッズとして展開されています。「スマイルパクト」と「キュアデコル」のビジネスモデルは、「プリンター」と似ていますね。

かつて「ヤッターマン」などが、生身で(?)変身していたり、「ドラゴンボール」で孫悟空が気合で「スーパーサイヤ人」になっていたのとは、時代も事情も異なる、ということでしょうか・・・。

今週もプリキュアのお陰で、朝の静かな30分間と多くの学びを得ることができました。
プリキュア、今日もありがとう!

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