2012年7月2日月曜日

異文化コミュニケーションはロジカルに

昨日は「使っている言葉の語感や感覚が近い人とのコミュニケーションは楽しい」として、「以心伝心の心地よさ」について述べました。

昨日書いたほどまで語感がピッタリ、という例はなかなかないかもしれませんが、それでも私たち日本人は(特に日本国内にいて、主なコミュニケーションの相手が日本人の場合)、無意識のうちに、察したり、空気を読むなどして、ある種の「以心伝心」を図っているものです。

例えば、上司とミーティングの予定が入っている。が、ふとしたことから上司のスケジュールを確認してみたら、ダブルブッキングになっている。しかも、もう一件の方が出席者も高位者揃いで重要そう…。

こんな場合、「ああ、こっちはキャンセルかリスケになるんだろうなー」と状況を察して、特に確認することもなく、なんとなくキャンセルを受け入れたり、逆にこちらからリスケを申し出たりすることが多いのではないでしょうか?

しかし日本人以外であれば、こんなとき、上司に明確に予定とリスケの必要性を確認するでしょう。

そもそも「ふとしたことからダブルブッキングに気づく」ということもなく、普通に予定通り会議室で上司を待っているかもしれません。

別の例をあげましょう。

そろそろ夜の会食に出かける時間。同席予定の同僚は、電話会議中でなかなか終わる気配がない。会食の場所は会社の側でよく使う店、場所はわかっているはずだし、万一わからなくてもメールで地図は送っておいたし、最悪、携帯電話で連絡を取ればいいから、そのまま置いて先に出発しておこう…。

しかし、日本人以外であれば、こうはいきません。

電話中の同僚のところに行って、割り込んで「先に行ってて大丈夫か?」と確認を取ってから出発することでしょう。

以上、実際に私が職場で経験したこととして、2つの例をあげました。

外国人とのコミュニケーション、特に欧米系の人は「前提が一つ飛躍してもしっくりこない」と思う人が多いといいます。異文化コミュニケーションは普段より一層ロジカルに、を心がけたいものです。

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