2012年4月10日火曜日

なぜなぜ思考

■ 仕事と育児の両立における永遠の課題「do more with less」を実践するための、3つの思考法をご紹介しています。

1.石の目を見る
2.なぜなぜ思考
3.時間の3D化

今日は「なぜなぜ思考」をご紹介します。

■ 「なぜなぜ思考」とは、その名のとおり
・なぜ、しなくてはならないのか?
・このタスクの目的は何なのか?
を問い続けることです。

というのも、「なぜ」を繰り返し問い続けることで、表層的な原因分析を超えて、問題の本質を見出すことができるようになるのです。

■例えば、風邪をひいてしまって、会社をお休みしたとします。

なぜ、風邪をひいたのか?

体調管理が悪かった

なぜ、体調管理が悪いのか?

つい夜ふかしをしてしまった

なぜ、夜ふかしをするのか?

気分転換がしたかった

なぜ、気分転換がしたかったのか?

ストレスが溜まっているから

なぜ、ストレスが溜まっているのか?

まとまった休暇を取ることができないから

このように「なぜ?」を繰り返すことで、自分に起きている現象をしっかりと考え「休暇を取れずにストレスが溜まっている」という真の原因にたどりつき、本当の問題を改善できるようになるのです。

■この「なぜなぜ思考」に、社をあげて取り組んでる企業があります。

それが、トヨタ自動車です。

トヨタ自動車では、入社直後から「常に現状に対する問題点を意識して、見つけたらすぐに改善する」という考えを徹底的に叩き込まれるそうです。

この考えに欠かせないのが「なぜ」を5回繰り返す行為なのだとか。

「なぜなぜ思考」を企業単位で実践し「カイゼン」を支えているのです。

■また「なぜなぜ思考」によって、目的を明確に把握していると、集中すべきポイントが明らかになり、必然的に無駄な作業を省くことができるという利点もあります。

例えば、私はかつて毎朝出社後に、20ほどのメディアに掲載された業界関連ニュースを、30分かけて確認するというタスクを行なっていました。

単純に、責務を果たすために、必要な作業だと考えていたからです。

しかし「なぜなぜ思考」を試した後は、2つのメディアについての情報を、1分で確認するだけの方法に切り替えました。それで十分だということがわかったからです。

■このように「なぜなぜ思考」によって、これまでの手順を効率的に改善したり、満然と行っていたが、実は不要だった、という発見も、可能になるのです。

これはつまり「どこを攻めれば、雪崩を打ったかのような成果を得られるか」を把握すること。

石をたやすく割るための「石の目」を見極めることになるのです。

■ サッカー元日本代表の中田英寿氏も「このトレーニングは何のために?」ということを、学生時代から常に意識してトレーニングに取り組んでいた、という話を聞いたことがあります。

トレーニングの目的が明確になることで、使うべき筋肉・鍛えるべき筋肉への意識が
行き渡り、結果、トレーニングの成果を最大化できる、ということでした。

■「do more with less」、つまり「最小の労力で最大の成果を上げる」ため「なぜなぜ思考」で「石の目」を見極める。

大きな力を入れずとも、成果を残すため「なぜなぜ思考」を意識的に活用してみてはいかがでしょうか?

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