■ 仕事と育児の両立における永遠の課題「do more with less」を実践するための、3つの思考法をご紹介しています。
1.石の目を見る
2.なぜなぜ思考
3.時間の3D化
今日は「なぜなぜ思考」をご紹介します。
■ 「なぜなぜ思考」とは、その名のとおり
・なぜ、しなくてはならないのか?
・このタスクの目的は何なのか?
を問い続けることです。
というのも、「なぜ」を繰り返し問い続けることで、表層的な原因分析を超えて、問題の本質を見出すことができるようになるのです。
■例えば、風邪をひいてしまって、会社をお休みしたとします。
なぜ、風邪をひいたのか?
↓
体調管理が悪かった
↓
なぜ、体調管理が悪いのか?
↓
つい夜ふかしをしてしまった
↓
なぜ、夜ふかしをするのか?
↓
気分転換がしたかった
↓
なぜ、気分転換がしたかったのか?
↓
ストレスが溜まっているから
↓
なぜ、ストレスが溜まっているのか?
↓
まとまった休暇を取ることができないから
このように「なぜ?」を繰り返すことで、自分に起きている現象をしっかりと考え「休暇を取れずにストレスが溜まっている」という真の原因にたどりつき、本当の問題を改善できるようになるのです。
■この「なぜなぜ思考」に、社をあげて取り組んでる企業があります。
それが、トヨタ自動車です。
トヨタ自動車では、入社直後から「常に現状に対する問題点を意識して、見つけたらすぐに改善する」という考えを徹底的に叩き込まれるそうです。
この考えに欠かせないのが「なぜ」を5回繰り返す行為なのだとか。
「なぜなぜ思考」を企業単位で実践し「カイゼン」を支えているのです。
■また「なぜなぜ思考」によって、目的を明確に把握していると、集中すべきポイントが明らかになり、必然的に無駄な作業を省くことができるという利点もあります。
例えば、私はかつて毎朝出社後に、20ほどのメディアに掲載された業界関連ニュースを、30分かけて確認するというタスクを行なっていました。
単純に、責務を果たすために、必要な作業だと考えていたからです。
しかし「なぜなぜ思考」を試した後は、2つのメディアについての情報を、1分で確認するだけの方法に切り替えました。それで十分だということがわかったからです。
■このように「なぜなぜ思考」によって、これまでの手順を効率的に改善したり、満然と行っていたが、実は不要だった、という発見も、可能になるのです。
これはつまり「どこを攻めれば、雪崩を打ったかのような成果を得られるか」を把握すること。
石をたやすく割るための「石の目」を見極めることになるのです。
■ サッカー元日本代表の中田英寿氏も「このトレーニングは何のために?」ということを、学生時代から常に意識してトレーニングに取り組んでいた、という話を聞いたことがあります。
トレーニングの目的が明確になることで、使うべき筋肉・鍛えるべき筋肉への意識が
行き渡り、結果、トレーニングの成果を最大化できる、ということでした。
■「do more with less」、つまり「最小の労力で最大の成果を上げる」ため「なぜなぜ思考」で「石の目」を見極める。
大きな力を入れずとも、成果を残すため「なぜなぜ思考」を意識的に活用してみてはいかがでしょうか?
※もしよろしければ、感想など、お気軽にお寄せいただけると嬉しいです↓
0 件のコメント:
コメントを投稿