2012年3月2日金曜日

「仕事と育児」を語るのも、定量×定性

「仕事と育児の両立」について日々ブログを書いたり、お話させていただいている中で、改めて気づいたことがあります。

それは、ブログを読んでくださったり、お話を聞かれるかたにとって、どのようなトピックが心に残るかは、「状況」と「動機」の組み合わせによって千差万別であり、特に「仕事と育児の両立」というトピックだと、その組み合わせは相当数にのぼるということです。

これまでも「相手によって、話すことってかなり違うんだよねー」と漠然と思ってはいましたが、アウトプットの回数が増えるにつれ、定量性を持って実感できるようになってきました。

例えば、相手が女性の場合、

■「状況」は、以下の10段階が考えられます。
・これから就職活動をするひと
・就職先が決まり、春から新入社員として仕事をするひと
・そろそろ結婚を意識しはじめたひと
・結婚して間もなく、家庭のグランドルールをこれから築くひと
・そろそろ出産を意識しはじめたひと
・妊娠中のひと
・産休中のひと
・職場復帰を間近に控えたひと
・職場復帰を果たし、仕事と育児の両立をはじめたばかりのひと
・「仕事と育児の両立」真っ只中にいるひと

■そして「動機」は、以下の6種類が挙げられます。
・主婦業のかたわら、趣味を活かして仕事をしたい
・パートとして一日に数時間、働きに出たい
・派遣社員として、決まった時間内で働きたい
・一般社員として、専門性を極めながら働きたい
・管理職として、それなりの責任を負いながら働きたい
・自分で事業を起こしたい

そのため、女性向けのトピック/切り口の種類は、それぞれ組み合わせで60通りとなります。

また相手が男性の場合には、

■「状況」は、以下の5パターンが考えられます。
・独身
・既婚、子供はいない。子供を持つ予定もない。
・既婚、子供はまだいないが、いずれ持ちたいと思っている。
・既婚、子供あり、積極的に育児中(いわゆる「イクメン」)
・既婚、子供あり、休日含めて超多忙のため、家庭のことには関われない

■そして「動機」は、以下の4種類が思い当たります。
・おつきあいしている彼女や友人が「仕事と育児の両立」に悩んでいるので、何かアドバイスしてあげたい
・婚約者や奥様が「仕事と育児を両立させたい」という希望を持っているので、自分がどのように協力できるか考えたい
・奥様が「仕事と育児を両立させる」べく奮闘しているので、
・部下が「仕事と育児を両立させたい」という希望を持っているので、組織としてどうサポートできるか考えたい

そのため、男性向けのトピック/切り口の種類は、「状況」と「動機」の組み合わせで20通りとなり、男女合わせて現時点で 80通り(!)の、お話の展開方法がある、ということになります。

そしてこのバリエーションは、今後も新しいご縁やフィードバックをいただくことによって、深みを増し、増えてゆくものだと思います。

相手の関心に沿って話を展開することは、コミュニケーションの基本。ゆえに、これまでも気をつけてきたつもりではありますが(不特定多数のみなさんにご覧いただくブログでは難しい面もありますが・汗)、定量的な基準を自分の中に持つことで、定性的な側面が高い「コミュニケーション」の成果も上がってゆくと確信しているのです。

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◆ 今日の"Think AND"

・「仕事と育児」、どのトピックが心に残るかは、「状況」と「動機」の組み合わせによって、千差万別。

・現時点で持っている「引き出し」は、80通りの話の展開方法があり、今後も新しいご縁やフィードバックをいただくことによって、深みを増し、増えてゆく。

・相手の関心に沿って話を展開することは、コミュニケーションの基本。満然と「その場の空気を読んで」話すのではなく、定量的な基準を自分の中で持つことで、定性的な側面が高い「コミュニケーション」の成果も上がる。

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