2011年9月14日水曜日

図々しいくらいで、ちょうどいい。

■ 先日、MBAフェアなるものに足を運んでみたときのこと。
休憩時間中、お手洗いには行列ができていました。
私の前に並んでいた方は、米国西海岸にある某ビジネススクールの審査官の方。

これが普通の日本人なら、黙って順番がくるまで待っているだけだったでしょう。

ところが相手はさすが(?)アメリカ人。
ニッコリと私に話しかけてくれたのです。

さすがだな、と。

高い交通費をかけて、時差を飛び越え、少しでも学生候補者に自校を売り込むために来ているのです。
少しでも多くの学生候補者と接点を持ちたい、良い印象を残したい。

ちょっとしたきっかけも逃さない、アグレッシブな姿勢に「これだ!」と思いました。

■というのも、外資系企業勤務のワタクシ、常日頃から上司に「図々しいくらいでちょうどいい。(だからもっと前に出ろ)」と言われているからなのです。

…と書いたら、実際の私をご存知の方は驚かれるかもしれません。

決して控えめではなく、後ろ向きでもなく、むしろ積極的な方で、行動力と瞬発力もそこそこは備えているつもりの私です。

それでも、米国人の前では「シャイな日本人」と映ってしまう。
その根本的な違いを象徴する出来事のように思えたのです。

■ 今回の邂逅は、ごくごく短時間だったこと、また私の「覚悟」が、そこまで確固たるものではなかったこともあり、ちょっとした会話だけで終わりましたが、もし本気でその学校を志望する人だったら、またとないチャンスになったはず。

さらに、これをきっかけに審査官にも自分を印象付け、仲良くなり、問い合わせやすくなり…等々、可能性を広げてゆくことも可能だったでしょう。

■ たとえ話で、「エレベーターで自社社長と一緒になったら、米国人は積極的に話しかけて自分を売り込む。日本人はひたすらつま先を見つめてジッとしている」というものがありますが、言い得て妙、とはこのこと。

世界で闘うには、「チャンスの女神の前髪を、臆することなく掴む」前のめりな姿勢が、絶対に欠かせない。

「躊躇せず、アグレッシブに物事に臨む」姿勢とはどのようなものか、身をもって実感したよい体験となりました。


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