2011年8月20日土曜日

コトバのチカラ

■今日の一歩(65歩目)-----------------------------

このところ、本業がますます忙しくなってきています。
開拓しようと思えば、いくらでもチャンスをもらって取組むことができるので、楽しくやりがいがある反面、目先の楽しさに溺れて、長期的目標を忘れないようにしないと。
会社員としては、とても恵まれた環境にあることに感謝しつつ。

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■ 今日は「コトバのチカラ」と題して。

■ 突然ですが、我が家には3歳と0歳の子供がいます。
仲良く遊ぶことも多いのですが、時折、上の子が下の子をひどくいじめることがあり、困っていました。

相手は赤ちゃんなのに、グーで殴る、蹴る、突き飛ばす、おもちゃを取り上げる、と、本気で危ないと思う場面もしばしば。

赤ちゃん返り、あるいはヤキモチ、ということは分かっているので、できるだけ冷静に注意をしようと努めてきたのですが、一向に効果がなく、どうしたものかと思っていたのですが。

声をかけるコトバを変えたところ、ピタっと乱暴が止まったのです!

■ 最初、私は「蹴ったり、叩いたり、乱暴しないでね」と言っていました。 
すると、ますます、蹴ったり、叩いたり、乱暴したりしたものです。

そこで思い出したのが、「否定語を使わない」という指導方針。
「XXXしないで欲しい」と言うと、「XXX」という、悪いイメージが先に脳内に残ってしまい、あとで打ち消しても無駄なのだ、というものです。

■ 例えば、
・「お財布を忘れないように」と思っていたのにもかかわらず、結局、忘れてしまった。
・子供に水の入ったコップを運ばせる時に、「水をこぼさないでね」と言った側から、こぼしてしまった。
ということを経験したことのある方も多いのではないでしょうか。

これは、「XXXしない」と考えたり、言ったりすると、「XXX」という悪いイメージが先に脳内に作られてしまうため、後から打ち消すのは難しく、結局「XXX」というイメージだけが脳内に残り、行動となって現れてしまうのだと言います。

「お水をこぼさないで運んでね」と言うと、子供は「水をこぼす」というコトバを先に聞くので、脳が「水をこぼす」イメージを脳内に作り、結果としてこぼしてしまう、というメカニズムなのだとか。

■そこで、かけることばを「乱暴しないでね」から「優しくしてね」に変えたところ…
ピタっと乱暴が止まったのです。

それどころか、「今日も優しくしたよ」「いじめなかったよ」と自慢する始末。

コトバのチカラは絶大、とわかっていたつもりですが、これほど見事に変わる瞬間を目の当たりにすると、ますます、日々自分が発し、使うコトバには最新の注意を払わねばならぬ、とひしひしと感じました。

そしてこれは子供に対してだけでなく、自分自身、仕事で接するすべての人に対して当てはまることだなぁと。

・何を食べるかで、ハードウェア(人としてのフィジカルな部分)が決まり
・どんなコトバを使うかで、ソフトウェア(人としてのメンタルな部分)が決まる
ということを、改めて実感しました。

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