2011年8月28日日曜日

まだ見ぬ未来を見据える

■ このほど定年退職を迎えた方が周囲におられたのですが、その方と自分のキャリア環境が、あまりに異なることに改めて思い至りました。

■ かたや、高度経済成長期に職を得て、会社一筋、転職など考えることもなく、ひたすら目の前の仕事に取り組み、結果を出せば、会社が報いてくれる。キャリアパスなど考える必要もなく、人事異動があれば疑問を抱くこともなく従い、会社に忠誠を誓い、定年退職を迎える。

資金面でも、子育て時代は銀行に預けているだけで数パーセントの利子がつき、退職金もそれなりに授受、公的年金も危機が叫ばれながらも、なんとか受け取れる世代です。

■ かたや、就職氷河期に社会に飛び出し、勤務先の解散を経験しながらも、なんとかキャリアを重ね、目先の仕事で結果を出しつつ、市場価値を上げるための自己投資も継続。

資金面でも、貯金はゼロ金利に伴う低利子、「自己責任」という名のもと資産運用をすることが余儀なくされ、年金は当てにできないため、老後の資金も考えなければ、という世代。

■ たった二十数年の差で、こんなに異なる人生を生きることになるとは、現代とは実に数奇なものです。
これだけ人生観が異なれば、見えている世界観も異なるはず。

さらにいえば、自分の子供たち世代では、さらに異なる人生が待っているはず。
子供達に、きちんとサバイブできる環境を整え、強く生きるための思考ができるようにするため、見えない未来を見据え、先を考えてゆく責任があるなぁと、襟を正した日曜日でした。

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