2011年6月27日月曜日

いつか来た道、いずれ通る道

■今日の一歩(19歩目)-----------------------------

とあるプロジェクトでご一緒させていただいた方のうち
何人かは毎日ブログを執筆しています。

そのなかのおひとり、Nさんのブログを読んで。

「ああ、この悩み、わかるなぁ」と。

少し前の自分と、似たようなことで悩んでいるように見受けられ、
ちょっぴりだけ、懐かしくなりました。

結婚、出産、育児と仕事が複雑にからまることもあり、
女性の人生は、焦りと悩みが多いもの。

でも方向性さえ見失わなければ、大丈夫だよ。
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■今日は、いつもと趣向を変えて、恥ずかしながら
私の寄り道だらけの軌跡をご紹介します。

あるビジネスパーソンの一例として、少しでも何かの参考になりましたら・・・


■ありがたいことに、最近、実務能力や調整力の高さを評価される機会がありました。
外資系企業勤務ということもあって、

「エリート街道まっしぐら!」

な人間、という印象を受ける方も、まれにおられるようなのですが、決してそのようなことはありません。

むしろ寄り道しがちな、「道草バンザイ!」な歩みでした。


■「道草」の原点は、高校時代。

進学校だったものの、進路指導もなく、「勉強せずに留年するも、浪人するもよし。それもまた自由。それもまた自己責任」という、極めて自由闊達な(?)校風の学校でした。

その校風を謳歌し、部活動と友情に明け暮れ、高校3年の受験生になってもほとんど勉強をせず、にもかかわらず、受験校にだけは高いプライドを持っていたため、当然、浪人。


■その時、両親が言ってくれた言葉がこちら。

「人生80年。そのうちの1年くらい、寄り道したって、トータルで見ればたいしたことはない」

そしてここから、私の「道草人生」が始まりました。


■大学入学後は、「海外経験を積みたい」の一心で、パリに一年間の交換留学へ。
留学期間は、大学3年秋から4年の夏まで。

そう、いわゆる「就職活動ど真ん中」の時期です。

もともと「みんなと同じ」が大嫌いで、ひねくれ者ということもあったので、就職活動のことはまったく気にしませんでした。

留学生の中には、一時帰国して、就職活動に励む人もいたのですが、むしろ、

・みんなが同じ時期に、
・没個性的なスーツを着て、
・マニュアル的な面接をして、
・一年も先の就職先を探す活動に、
・膨大な時間とエネルギーを投下する

ことに、強烈な違和感を抱いたので、喜んでフランスに滞在していました。


■そして友人たちが、一流企業、有名企業に入社してゆく中、出版業界の小さなベンチャー企業に就職。

3年間の勤務の後、会社が「解散」することになり、一時無職に。

縁あって、ある財閥系企業の広報職についたのは、27歳のときでした。

それまではビジネスとは無縁の世界にいたため、当時はコピーひとつもまともに取れず、名刺の渡し方すらアヤシイという状態。
しかも広報という職種も初めて。

新卒で就職した人より、5年も遅れて、ようやくビジネスパーソンとしてのスタートラインに立ちます。

■その後、仕事と育児の両立を目指すため、いまの勤務先に転職。

それまでが典型的な日本企業に務めていたのに、今度は外資系企業。
社風も企業文化も、全く異なるため、広報スタイルも変わり、いちから修行のしなおしです。

悪戦苦闘の日々を経て、ようやく新しい環境でも一人前に仕事がこなせるようになったかと思いきや、今度は、出産・育児休暇を経験することに。

第一子と第二子で、合計1年3カ月のブランクを経て、やっと仕事に集中できる環境が整ってきた、というのが現在の状況です。


■このように、寄り道、道草ばかりの歩みだったゆえ、数ヶ月前までは悩みの塊でした。

・一貫性のないキャリア
・経験もスキルも中途半端
・「これなら負けない!」という核がない
・大好きで、没入できる「何か」があるわけでもない

と感じ、これから先も大きな進展がないのでは…と、暗澹たる気持ちでした。


■そんなときに、Nさんと出会うきっかけとなったプロジェクトで、数々のありがたいご縁を頂戴し、

・「実務能力」、「調整力」という強みを見出していただき、
・「マルチタスクという”状態”に没入している」というフィードバックをいただくことができたのです。

おかげで、
・可能性に満ちた明るい人生に挑戦する気力
・高い自尊心

を得ることができ、また発見していただいた強みを主軸に、今後の人生を組み立てるべく挑戦しようと考えられるようになりました。


■と、「道草バンザイ」な歩みの私でも、強みに気づくことができたのです。

「中途半端」と思っているのは自分だけで、誰にでも強みはあるのだと思います。
あとは、すでに自分の内にある「強み」に、気づくことができる、きっかけだけ。

だからNさん、中途半端なんて、そんなことないと思いますよ!
(・・・読んでくれてるかな?・苦笑)


今日もANDで考えましょう!

2 件のコメント:

Kayo さんのコメント...

ありがとうございます。
とってもささりました。
自分にはまだ、見えていないだけ?なのかな~
んーんー。
この道はどの道につながっているのだろう・・。
なんて暗闇の中に放り込まれた気持ちになりながらも
でも、Sさん始め、多くの方がおっしゃってくれているように、あるのですよね、My way がきっと。
それにしてもパリに留学していたとは知りませんでした~
ちなみに今日一緒に仕事をした派遣さんの方も、パリに留学経験があることを今日知り、さらに、「Nさんはパリの人っぽい。日本人みたいに和を大切にする、という精神に、一匹オオカミ的な要素を感じさせる」と言われました。
私もパリにいっちゃおっかな!?
ってごめんなさい、とても長いコメントというか独り言になってしまいました(笑)

霜月葉月 さんのコメント...

コメントありがとうございました!!
第一号コメント、嬉しかったです♪

「一匹オオカミ」っていうか、「精神的に自立している」と感じます。

進路についての迷いはあるかもしれないけど、もっと人間として根本的な、本質的なところでの「絶対に譲れない価値観」は、しっかりあるのでは?

であれば、きっとMy wayも見つかるはず!と勝手ながら思っておりますです。