2012年11月30日金曜日

宣言、しませんか?

先日、女性部下を持つ知人男性が、働く女性にとって関心深い話をしていました。

ご本人の了解を得ましたので、個人を特定しない形で、紹介したいと思います。

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若い女性の部下がいるのだけど、正直、チャンスを与えることに躊躇している自分がいることに気付いた。

せっかく目をかけて育てても、結婚したら退職してしまうのではないか。せっかく大きなプロジェクトを任せられるようになっても、妊娠したら、長らく現場に穴をあけられてしまうのではないか。仮に復帰しても、育児との両立に苦心して戦力として頼りにできなくなるのではないか。退職してしまうのではないか。

こんな懸念から、男性部下ほどにはチャンスを与えられていないかもしれない。

結婚、出産について、どのように考えているか、率直なところを聞いてみたい気持ちはある。

でも、ヘタな聞き方をして、セクハラとかパワハラとか思われたら困るし、正直、どのように接したらいいか、悩んでいる。
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■私からは、以下のように回答しました。

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「彼氏いるの?」「結婚するの?」という聞き方をすると、印象は良くない。だから会議室を予約して、「キャリア面談」という形を取ったらどうか。

そうした正式な場で、今後のキャリアパスを考える一環として、「女性にとって、結婚・出産を
考えることは、避けて通れない。どのように考えているのか、今の時点の正直な気持ちを聞かせてほしい」と問いかければ良いのでは?
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知人は、納得してくれたようでした。

が、内心、私はとても驚いていました。というのも、少なくとも私は、普段、自分の「女性」を意識しながら仕事などしていませんし、そうした女性は極めて少ないと思われるからです。

でも、男性からは、こう見えてしまうのだ・・・ということが、衝撃的でもありました。

■そこで女性のみなさんに提案です。

自分が結婚・出産について、どのように考えているのか、自分から上司に伝えませんか?

もちろん、お付き合いしている彼もなくましてや子供など考えていない…というケースも多々あるとは思います。

それでも、基本線として、自分が、

・結婚・出産をどのように考えているか
・それによって、どのようなキャリアパスを歩むつもりなのか

という点を、当面の見通しと共に話しておくことは、悪くないのではないでしょうか?

当面、結婚の予定はないけど、将来的には結婚しても、出産を経ても、しっかり仕事をしてゆくつもりである。

このように自ら宣言しておけば、上司も安心して、チャンスを与えやすくなるのかもしれません。

とはいえ、カジュアルな場では相手が男性の場合、誤解を招くような受け取り方をされる懸念もありますので、あくまで会議室で、キャリア面談の一環として、話すことをお勧めします。
自分のキャリアに責任を持つ、という観点からも、宣言、しませんか?

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