2012年4月13日金曜日

Horizon倶楽部(0): リーダーの「raison d'etre」

少し前のことになりますが、「Horizon倶楽部」という会員制の勉強会に参加させていただきました。

Horizon倶楽部とは、数々の外資系企業の要職を務めてこられた経験をお持ちの事業家、岩﨑哲夫氏が主催する月例勉強会で、「若手がグローバルに挑戦していく多様性を身につけてほしい」という思いを持って設立されたものです。

毎月第三金曜日に開催され、スピーカーの講話+ディスカッションで運営される予定ですが、「多様性」をキーワードにしているだけあって、今後予定されているスピーカーも非常に多彩な顔ぶれ。

4月からの本格始動を前に開催されたプレ例会に、友人の誘いを受けて参加してきました。

プレ例会のスピーカーは、元NHK交響楽団 主席奏者の横川晴児氏。5歳でバイオリンを始め、17歳でクラリネットに転向し、パリ・コセルヴァトワールを卒業、NHK交響楽団で主席奏者を勤め、現在はコンダクターとしてもご活躍されています。

ある「道」を極めた方のお話は大変興味深く、学びの宝庫となりました。

横川氏の話の中で、


「優れた指揮者は、各人が持っている望む『音』の、ほんの少しだけ重なっているところに、(音を)ポンと置くのだ」

というものがあったのですが、横川氏の話がまさにその「稀有な音」そのものと言えるものでした。


つまり、会の参加者は、年齢・性別・職業などが異なる非常に多様な方々でしたが、皆さんご自身の興味関心に応じて横川氏のお話を聞き、心に残るものがあったのではないかと思うのです。

例えば私は、音楽のお話もさることながら、以下の点も(勝手ながら)学ばせていただきました。備忘メモを兼ねて記録し、共有します。

・夢を実現するための情熱
・子供の夢を支える親としての気構え
・経済活動としての芸術(興行、ビジネスのお話から)
・世界で通用するために必要な要素
・職業を決める8時間
・リーダーの「raison d'etre」
→オーケストラは指揮者がいなくとも、演奏自体はなんとかできる。ただ指揮者が来ると、その「指揮者の音」になる。これは、組織の経営者やリーダーにとっても同じこと。すなわち、自分がいなくても実務は回る環境を整えておく。しかし、その人だからこそ生み出すことのできる価値を、ここぞという時に発揮する。それが経営者やリーダーにとっての「raison d'etre」である。

横川様、改めまして、このたびは貴重なお話をありがとう存じました。


Horizon倶楽部にご関心をお持ちの方がおられましたら、コメント欄にてお知らせください。別途ご案内をいたします。次回は来週4月20日に開催予定です。

※もしよろしければ、感想など、お気軽にお寄せいただけると嬉しいです↓

2 件のコメント:

Chiyuki Owa さんのコメント...

渋谷さん素晴らしいサマリーです。
指揮者と組織のマネジメント通じるところがあります。その人の良さをどれだけ引き出してあげれるか
よさを引き出しモチベーションを上げる。優れた経営者を見ているとみな共通点があります。頑張っている渋谷さんにエール・・・

霜月葉月 さんのコメント...

大和さん、コメントありがとうございます!お褒めに預かり恐縮です(笑)。来週金曜日、またよろしくお願いいたします!