2011年11月14日月曜日

「AND」で考えよう!

このブログのタイトル「『AND』で考えよう!」に込めた思いについて、これまであまり語っていなかったことに気づいたので、いまさら感はあるものの、あらためて書いてみようと思います。

我が家の教育方針のひとつに「歴史に学べ」があります。
また、先人の経験・知恵が凝縮された「格言」や「ことわざ」から学ぶことは非常に多いとも思っています。
が、たったひとつだけ、仕事と育児の両立を考える人に忘れてもらいたいことわざがあります。

それは、
「二兎を追うものは一兎をも得ず」
です。


もちろん、このことわざ自体を否定するわけではありませんし、このことわざが真である場面もたくさんあると思います。

例えば事業立上げなどは、ひとつの事業に集中的に時間と資源を投下し、スピード感をもって立上げ、起動に乗ってから次の事業を立ち上げる、というのが成功する方法でしょう。

しかし、仕事と育児の両立においては、このことわざは当てはまりません。
そもそも、このことわざを当てはめたら、仕事と育児はどちらかしか選べませんから。


このことわざの呪縛は想像以上に根が深いものだと感じています。
社会が「女性は結婚したら仕事を辞めるものだ」という価値観を長年強いてきていたという歴史もあります。

最近は法改正などに伴い、徐々に少なくなってきているものの、未だに雑誌の特集では「仕事か結婚か」「仕事か育児か」といった見出しが並ぶのをよく見かけます。

ゆえに、女性は悩みます。
自分はどちらの道を選ぶべきなのか、と。
どちらかしか選んではいけないのではないか、と。


しかしそもそも、なぜ悩まなくてはいけないのでしょうか?

男性であれば、仕事をして、結婚をして、子供を持つことは、ごくごく普通に行っており、迷うようなことではありません。
むしろ、それで一人前という風潮もあります。

また欧米では、女性が仕事をしながら子供を産み、育てることは普通です。

なのに、なぜ日本女性だけが、あたかもどちらかしか選べないかのような風潮にさらされ、悩まなくてはならないのでしょうか?

なぜ、二兎を追う前から一兎しか得られないと結論づけるのでしょう?
なぜ、二兎を得る方法を考えることを放棄してしまうのでしょう?

二兎を得たければ、二兎を得られる方法を考えればいいでは?
それがInnovationを続けてきた、人類の歴史なのでは?


「仕事を通じて社会に参画し、経済的に自立しながら、子供も生み育てる」。

内から湧き出る自然な要求に素直に従って、「仕事」か(OR)「育児」かではなく、「仕事」も(AND)「育児」も追求する道を進みたいと思います。

Think AND.

「AND」で考えましょう!

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