2011年7月28日木曜日

大志x謙虚x感謝の念

■ 今日はとても心に染み入る2つのメッセージに出会いました。

■ ひとつは、脳学者の茂木健一郎氏の、Twitterでの「働く」ことに関する連投ツイート。

(引用ここから)
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一軒の餃子屋さんがあった。
小さな間口の店で、餃子だけを売っている。
座って食べるテーブルもない。持ち帰りだけ。
おじさんは、いつ見ても、餃子をつめたり、焼いたりしていた。

一パック、生餃子300円、焼き餃子300円。
来る日も来る日も、ずっと餃子をつめていた。
前を通ると、餃子のいい匂いがした。
おじさんは、そうやって餃子一筋で、家族を養い、子どもを育てたのだろう。

しばらく前、十数年ぶりに訪れたら、やっぱり餃子をつめていた!

餃子をつめて、焼く。おじさんは、かくも長い間、
どんなことを考えて仕事をしていたのだろう。
餃子をうまくつめるのは案外むずかしくて、
長年の熟練があってあんなきれいなかたちになる。

そして、餃子をつくりながら、いろいろと考えなければならないこともある。
お客さんは、できるだけ焼きたての餃子が食べたい。
かといって、注文して「焼くから待ってください」と言われると、困ってしまう。
この時間帯にはこれくらいのお客さんが来るかなと、
あらかじめ予想して餃子を焼いていかなければならない。

今日は近くの小学校で運動会があるから、これくらいかな、とか、
雨が降ってきたから、お客さんはこうなるかなとか、
いろいろなことを考えながら、おじさんは餃子をつめ、焼き続ける。
毎日、そのことだけを繰り返しながら。

餃子屋さんのことを考えると、人生っていいなと思う。

世の中にはさまざまな仕事があるけれども、
どんな仕事にも無限の奥行きがあると思う。

工夫をし、学び、人とかかわり、生活する。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』で住吉美紀さんと仕事をしていた頃、
時々餃子屋さんのことや、もやしを詰めた日々のことを思いだしていた。

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(引用ここまで、改行のみ編集)



■ もうひとつは、リーダーズアカデミー学長の嶋津良智 氏の
メルマガで紹介されていた、以下のエピソードです。

(引用ここから)
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普段、あたりまえのように使っている物や存在が、
なくなってみたり、あまりにも空気のように存在するので
そのありがたみに気づいていないことが
世の中にはたくさんあるのではないでしょうか。

(中略)

あたりまえのように大人になっていく私たちですが、
小児がんを患い、
「僕の夢は、早く病気を治して大人になることなんだ」
と言っている子供がいることをご存知でしょうか。

また、あるお年寄りが
「もう一度背筋を伸ばして歩きたい」
と言っているのを聞いたことがあります。

我々のように普通に背筋を伸ばして歩ける人は、
あたりまえのように背筋を伸ばして歩くありがたみを
感じたことがあるでしょうか。

(中略)

こう考えていくと、本当に普段何気なく使っているもの、
あまりにも当たり前のように存在するものを見直してみて、
もっとそこに特別な思いを寄せて、見方を変えたら、
実は、まったく「新しいあたりまえ」が見えてきたりするのではないでしょうか

『本当の発見の旅とは、
     新しい土地を探すことではなく、新しい目で見ることだ』
(フランスの哲学者 文学者 マルセルプルースト)
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(引用ここまで、改行のみ編集)


■ どちらも、
「いまの自分の置かれた環境に対する感謝の念を忘れずに、謙虚に生きる」
ことを示唆しておられます。

■ 夢と希望に燃えているときは、どうしても
・現状がつまらないものに思えたり
・野心丸出し(?)になって謙虚とは程遠い言動をしたり
しがちな未熟者ですが(あくまで私の場合です)

大志を抱きながらも、謙虚さや感謝の念は、忘れないようにしたい。
自分の心を清らかに保ちたいと思っています。


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