2012年6月4日月曜日

「上から目線」と言われてしまう、あなたへ

「○○さんって、話し方が上から目線だよね」
「ちょっと高飛車な話し方に聞こえる」
なんて言われて「そんなつもりないのに…」と困惑したこと、ありませんか?

今日のエントリーは、そんな「無自覚なのに、悪気はないのに『上から目線』と言われてしまう」あなたに贈ります。

「上から目線」認定には、以下の3つのポイントいずれか2つ以上に引っかかっている可能性があると考えます。

1. 口調/トーン
2. 顔の角度
3. メールなどの書き言葉

ひとつずつ見てゆきましょう。


1. 口調/トーン
大きく2つのポイントがありますが、一言でいえば「滑舌が良く、抑揚が大きい話し方だと『上から目線』と思われやすい」といえます。

例えば、同じ事を言うのでも、ハキハキと元気良く、
「いいですから、手を出さないて下さい」(キッパリ)と言われると、グサっと突き刺さりますし、何だか感じ悪く聞こえます。

同じセリフでも「いいですから、手を出さないで下さい」(少しゆっくり、柔らかく)言うと、多少は緩和されます。

厳しいことを言う時に、抜群の効果を発揮するのが、関西弁です。
関西弁になってしまうと、「ええから、手ぇ出さんといてぇな」(キッパリ)も、なんだか柔らかく聞こえてしまうから不思議です。


(文章で表現するのは、若干難しかったりするのですが、皆様の豊かな想像力でフォローいただけると幸いです・汗)

またできるだけ抑揚を抑えて話すことも大切です。

例えば、

a. 「メールで送っていただけますか?(語尾の「か」を疑問形で発音↑)」
b. 「メールで送っていただけますか(平坦に)」
c. 「メールで送っていただけるでしょうか?(語尾の「か」を下げる↓)」
だと、a.は間違いなく高飛車に聞こえます。

ビジネスシーンにおいては、抑揚を抑えて、落ち着いた話し方をすることが肝要です。

2. 顔の角度
「上から目線」認定を受ける2つ目のポイントは、話をする時の顔の角度です。

少しであっても、顎が上がっていると、相手を見下ろす形となります。これは非常に感じが悪いものです。

無意識のうちに、顎が上がっている場合も多くあると思いますが、できるだけ「顎をあげない」と意識して、矯正したほうが良いでしょう。

3. メールなどの書き言葉

最後に、メールなどの書き言葉も、注意が必要です。

例えば、何かを依頼するとき。
a. 「○○してください」
b. 「○○お願いします」
c. 「○○お願いできますか?」

下に行くほど丁寧な表現になり、「じゃあ、やってあげてもいいかな」という気持ちが芽生えてきます。

また、「〇〇お願いできますか?」「YES」というやり取りにより、「○○というタスクをすることは、自分が選んだ」というコミットメントが生まれ、「命令された」感を与えずに相手にお願いごとをできる、という利点もあります。

もちろん「回りくどい表現をするな。頼んでいるのだから「してください」とストレートに言ったほうが時間と労力の節約ではないか」等、賛否両論あるとは思います。

少々回りくどくなっても、より円滑なコミュニケーションが行われる方が、のちのちの信頼関係に良い影響を与えるのではないかなと思うのです。

以上3つのポイント、指摘されてみれば当たり前だけど、うっかり地雷を踏んでいた、という方も多いのではないでしょうか?

少しでもなるほど!と思う点があれば、嬉しいです。

※もしよろしければ、感想など、お気軽にお寄せいただけると嬉しいです↓

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